「ヨウ素10兆ベクレル」未公表


「※2ヨウ素10兆ベクレル」未公表=世界版※1SPEEDI試算―文科省、安全委連携不足

 東京電力福島第1原発事故で、2011年3月15日、放射性物質の拡散予測データ「世界版SPEEDI」の試算結果で、千葉市内で計測されたヨウ素を基に推計した同原発からの放出量が毎時10兆ベクレルという高い値が出ていたにもかかわらず、文部科学省と原子力安全委員会の間で十分な連携が取られず、現在も公表されていないことが4月3日にわかったそうです。

 文科省や安全委によると、世界版SPEEDIは放出される放射性物質の拡散状況を半地球規模で予測するシステムです。日本原子力研究開発機構が同システムを運用しており、昨年3月も文科省の依頼を受け、試算を行っていました。

 それによると、2011年3月14日午後9時ごろに福島第1原発から放出されたヨウ素の量は毎時10兆ベクレル、セシウム134、137もそれぞれ同1兆ベクレルと推計

 この試算データの評価について、文科省は安全委の担当と判断し、同16日に安全委へデータを送るよう同機構に指示し、同機構はメールに添付して送信したのに、安全委は重要情報と認識せず、放置したらしいです。同様にデータを受け取っていた文科省も、安全委に公表するよう連絡しなかったようです。

(NWES:時事通信より 4月3日(火))

※1.SPEEDIとは:緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI:スピーディ※)は、原子力発電所などから大量の放射性物質が放出されたり、そのおそれがあるという緊急事態に、周辺環境における放射性物質の大気中濃度および被ばく線量など環境への影響を、放出源情報、気象条件および地形データを基に迅速に予測するシステムです。
SPEEDI:System for Prediction of Environmental Emergency Dose Informationの頭文字。

※2.ヨウ素(放射性ヨウ素)
放射能をもつヨウ素で、数種類のものがある。特にヨウ素-131(半減期8.06日)、ヨウ素-133(半減期20.8時間)は、ウランの核分裂によって生成されます。従って、原子力発電所の事故では、最も注目される放射性核種です。
チェルノブイル原子力発電所の事故では大気中に大量に放出され、幼児に大きな放射線障害(ヨウ素は、甲状腺に集まる特徴があるために、甲状腺被ばくによる甲状腺機能障害が発生)を引き起こしました。
ヨウ素-131は、医療用としても用いられており、逆に、甲状腺機能検査、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう;hyperthyroidism)や或る種の甲状腺ガンの治療に用いられています。

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